ディンプルを小さく設計してみた結果と高音チューニングについて

先日2台目の楽器が完成しました。今回試した新たな試みの結果と、気づいたことのまとめになります。

高音側ディンプルサイズを小さく設計してみる

この件についてはまずこちらのツイートを参照ください。

つまり、高音に関してはディンプルサイズを小さめに設計したほうが音が響くのでは?と仮定したという事です。

左:通常 右:ディンプル小さめ

で、実際に試した結果・・・

あまり関係ありませんでした!!!

結果的には前回の楽器よりかは音が響くようになっているのですが、これはチューニングのコツを新たに掴んだことによる影響が大きいです。結局はチューナーのチューニングスキルが重要だったという事です。※コツについては事項にて

ただ、今回設計を変更したことにより新たな事実に気づきました。

それは・・・

音盤の音程はトーンフィールドの面積からディンプルの面積を差し引いた面積で決っている

という事です。

今まではディンプルの大きさ関係なしにトーンフィールドの面積で音程が決まると思っていたのですがこれは間違いでした。

ではなぜ高音側のディンプルを小さめに設計するのか?という疑問が残りますが、これについては簡単に説明が付きます。ディンプルサイズを小さめに設計する事でトーンフィールドのサイズ自体もより小さく設計できるためです。

ミュータントなど音数の多い楽器でこのような設計が目立つのは、音盤間のクリアランスをできるだけ確保するためだと思われます。たぶん。

高音が良く響くチューニング

今回はミュータントの表13音ということでかなり小さめの音盤もあったのですが、ぼちぼち響いてくれる音盤をチューニングすることができました。

今回気づいた高音チューニングのコツは・・

できるだけ凸側で音が鳴るようにチューニングすること

です。

文章だけではイメージが付かないと思うので絵を書きました。

これは高音になればなるほど効果のほどが顕著になります。逆に凹らせてしまうと音が詰まってしまいあまりきれいになりません。※今回はC#5からこのチューニングを意識してみました。

余談:本物のハンドパンを触ってみて

先日、旭川の竹山きょんくんのご厚意で、竹山家にて本物のハンドパンを触らせていただきました。※きょんくんお世話になりました!!

その音色の美しさ心地よさに驚くのはもちろんでしたが、製作者目線で驚いたのは、

メーカーごとに音盤のつくりかたなどが全く違う

という点でした。特にsunpanの音盤のつくりは驚愕でした。

つまりは最終的に音が鳴ればやり方はなんでも良いということなので、ほんとにおもしろい楽器だなあと思います。

わたしの作った楽器は本物に比べるまでもなくへっぽこでしたが、ハンドパンのだいたいの特徴はつかめていることを確認できたので良かったです。

これからはもっともっと音の細部に気を配ってチューニングをしよう。

ではでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました